鯖の助

和食

江戸川区篠崎で行列ができる「鯖の助」。1日500個完売する“炭火焼き弁当”の人気の秘密とは?

「僕ひとりで1日に500匹魚を焼きます」
そう語るのは鯖の助店主の川和(かわわ)さん。

メディアで話題の鯖の助は、開店するやいなや長蛇の列ができる超人気店。テイクアウト予約も受けつけているため、注文が入ると同時にひっきりなしに炭火で魚を焼き続けます。

ガスやIHと違い、炭はその日の風の向きや温度湿度によって最適な火力が異なります。魚の脂の状態や大きさによっても火力や焼き加減が一匹一匹異なってくるので、一瞬たりとも魚から目が離せません。

1ヶ月に約1,200匹。年間で約14,400匹の魚を焼き続けること10年の川和さんですが、日々おいしい焼魚を求めて「最高の焼き方」を研究しているのだとか。

風向きや気温などコントロールできない環境下の中で、最高の状態でお客様に焼き魚をお出しするため現状に満足をせずおいしい焼き魚を突き詰める川和さん。その仕事姿からは職人魂が感じられます。

「お客様においしい焼き魚を食べてもらいたい」炭火焼きのノウハウはすべて独学で習得

お客様からも「鯖の助の炭火で焼いた魚を食べると他の焼き魚が食べられなくなるよ」とお声が届くくらい、川和さんの焼き魚はお客様の心を掴んでいます。10年間欠かさず足を運んでいる常連さんもあとを経たないのだとか。

それくらい川和さんが焼く魚は美味しく冷めていてもふっくら。美しい焼き目と香ばしい香りが食欲を掻き立てる一品です。

川和さんに炭火焼きの技を習得された経緯を伺ったところ、「すべて独学。人に教えてもらうのは好きじゃないので(笑)試行錯誤しながら10年間戦い続けてます僕が魚にこだわるのは、季節によって旬のものがあったり、肉と比べても種類が豊富で奥深かかったりするから。一生をかけて炭火焼きの魚を極めていきたいと思っています」

と、職人らしい回答が返ってきました。

そんな炭火焼き職人の川和さんですが、鯖の助を開業する10年前までは釣り船店を営んでいました。仕事をする中で「もっと魚のおいしさを多くの人に知ってもらいたい」という思いが強まり、炭火焼きに特化したお弁当屋「鯖の助」をおかみさんと一緒に開業されました。